Apple初の折りたたみ「iPhone Duo」は36万4,800円から Galaxy Z Fold8・Pixel 11 Pro Foldより約8.5万〜9.5万円高い

開くと小型タブレットのような大画面になる折りたたみスマートフォンのイメージ ガジェット

Appleが、同社初の折りたたみiPhone「iPhone Duo」を正式発表しました。

日本価格は256GBモデルが36万4,800円から。最上位の2TBモデルは57万4,800円に達します。

7.6インチの内側ディスプレイと5.4インチの外側ディスプレイを備え、開けば2つのアプリを並べて使えるなど、従来のiPhoneとはかなり違う製品です。

ただ、現在のGalaxyやPixelの折りたたみモデルと比べると、画面サイズだけでは説明しにくい価格差があります。

8月30日にみらいアンテナで公開した「iPhone参入でフォルダブルは変わる? PixelとGalaxyから見えた『次世代折りたたみスマホ』の条件」では、「Appleが参入するなら最大の壁は価格」と考えました。

正式発表されたiPhone Duoは、その予想以上に「何に36万円以上を払うのか」が問われる端末になりました。

256GBで36万4,800円、2TBは57万4,800円

Apple Storeで確認できるiPhone Duoの国内価格は次の通りです。

容量 価格(税込)
256GB 364,800円
512GB 399,800円
1TB 469,800円
2TB 574,800円

カラーはスターホワイトとナイトスカイの2色。

日本では2026年10月16日午後9時から予約注文を開始し、10月23日に発売されます。

256GBでも36万円台ですが、容量を2TBまで増やすと21万円高くなり、価格は57万円台です。

参考までに、同じA20 Proを搭載するiPhone 18 Proの256GBモデルは21万9,800円から。

iPhone Duoは同容量で14万5,000円高く、約66%の価格差があります。

Galaxy Z Fold8・Pixel 11 Pro Foldより約8.5万〜9.5万円高い

国内で販売されている横折り型スマートフォンと、256GBモデルの価格をそろえて比べてみます。

製品 256GB価格 内側画面 重量
iPhone Duo 364,800円 7.6インチ 254g
Galaxy Z Fold8 Ultra 296,780円 約8.0インチ 約215g
Pixel 11 Pro Fold 279,900円 8.0インチ 239g
Galaxy Z Fold8 269,880円 約7.6インチ 約201g

※税込。iPhone DuoとPixel 11 Pro Foldは2026年9月10日確認。GalaxyはSamsungが2026年8月7日時点として公表したオンラインショップ価格です。キャンペーン、下取り、通信会社の割引は含みません。

256GBモデルではiPhone Duoが36万4,800円で、Pixel 11 Pro FoldやGalaxy Z Fold8より約8万5,000〜9万5,000円高いことを示す価格比較グラフ

iPhone DuoはPixel 11 Pro Foldより8万4,900円、Galaxy Z Fold8より9万4,920円高くなります。

より大きい約8インチ画面を搭載するGalaxy Z Fold8 Ultraと比べても6万8,020円高い計算です。

興味深いのは、iPhone Duoが単純に「競合より大きな画面だから高い」わけではない点です。

Galaxy Z Fold8も開いた状態では約7.6インチ。重量は約201gで、iPhone Duoより約53g軽くなっています。

Pixel 11 Pro Foldも8インチ・239gなので、ハードウェアの大きさだけで36万4,800円という価格を説明するのは難しそうです。

価格差の中心は「大画面」よりiOSの使い方

では、iPhone Duoで何が変わるのでしょうか。

Appleは、iPhone Duoに合わせてiOS 27の体験を再設計しています。

開いた7.6インチ画面では「Split View」により、iPhoneで初めて2つのアプリを横に並べて表示できます。

Safariのウインドウを2つ開いて商品を比較したり、片側のコンテンツを見ながら別のアプリを操作したりすることも可能です。2つのアプリを保存し、後から呼び出す機能も用意されます。

さらに、Appleは年内にApple Pencil(USB-C)へ対応する予定としています。

つまりAppleが売ろうとしているのは、単に「折れるiPhone」というより、

普段はiPhone、開けば小型タブレットに近い使い方ができる1台

と考えた方が分かりやすそうです。

ただし7.6インチはiPad mini級の画面サイズそのものではありません。

実機でアプリを2つ並べたときの見やすさや、254gを日常的に持ち歩いた場合の感覚は、発売後の確認が必要です。

8月に考えた「5条件」、実物はどうだった?

みらいアンテナでは8月30日、Appleが折りたたみiPhoneを出す場合に重要になる条件として、次の5点を挙げていました。

  1. 閉じた状態で普通のiPhoneとして使える
  2. 重さを200g台前半まで抑える
  3. 開いた画面に明確な用途を作る
  4. ヒンジや内側ディスプレイへの不安を減らす
  5. 高価格を納得させるソフトウェア体験を用意する

正式発表を見ると、Appleは3〜5をかなり意識した製品にしています。

Split ViewやApple Pencil対応予定、IP68の防塵・防水性能、100以上の部品からなるヒンジなど、折りたたむ意味と耐久性への対策は具体化しました。

一方で、重量は254g。

Galaxy Z Fold8の約201gやPixel 11 Pro Foldの239gと比べても重く、36万4,800円という価格も競合を大きく上回ります。

前回の記事で「最大の壁」とした価格は、正式発表後もそのまま最大の論点として残りました。

Redditでは価格を巡り議論

Redditのr/appleでは、iPhone Duoの公式発表を共有したスレッドが、2026年9月10日8時台の確認時点で1,173ポイント・956コメントを集めています。

コメントでは、製品そのものや新しいソフトウェア体験を評価しながらも、2,000ドルという米国価格では購入しにくいとする反応が確認できます。

一方、Samsungの折りたたみモデルとの価格差を考えると想像していたほど高くないという意見や、高価でも利用時間の長い端末なら検討するといった声もありました。

価格への評価は一方向ではありません。

発売前の段階では、スペック以上に「この価格を払って日常の使い方がどこまで変わるのか」が購入判断を左右しそうです。

36万円を納得させられるかは、開いた後の体験次第

iPhone Duoは、Apple初の折りたたみというだけでも注目度の高い製品です。

ただ、36万4,800円という価格を競合と比較すると、「Appleだから高い」で済ませるには差が大きめです。

Galaxy Z Fold8なら約9万5,000円安く、Pixel 11 Pro Foldでも約8万5,000円安い。しかも両機とも、iPhone Duoと同等以上の内側画面サイズを持っています。

iPhone Duoが価格差を納得させるには、iOSの2画面利用やApple Pencil、Apple製品との連携などを含め、

「iPhoneと小型タブレットを1台へまとめられた」と感じられるか

がポイントになりそうです。

10月23日の発売後は、7.6インチでのマルチタスクがどこまで実用的なのか、254gという重量をどう感じるのか、そして下取りや通信会社の購入プログラムを含めた実際の負担額がどうなるのか。

初代iPhone Duoの評価は、スペック表だけでなく、その3点で大きく分かれそうです。

参照したネット反応

参照した一次情報

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