楽天TV「AI解説者」開始 パ・リーグLIVE中に選手データをリアルタイム解説

プロ野球の選手データをAIが分析しリアルタイムで解説するイメージ Web・サービス

楽天グループは9月18日、「Rakuten TV」の「Rakuten パ・リーグ Special」で、新機能「AI解説者(β版)」の提供を開始しました。

試合のLIVE視聴中に、AIが選手の成績データなどを分析し、その場面に合わせた実況・解説風のテキストをリアルタイムで生成します。

人間の実況者をそのままAIへ置き換えるというより、観戦中に選手データを補足してくれる機能と見ると分かりやすそうです。

AIが選手データをリアルタイム解説

「AI解説者」は、試合状況に応じて選手の成績データを深掘りし、実況・解説のようなコメントを自動生成する機能です。

利用上の注意事項では、試合映像と外部データプロバイダーから提供される選手成績・統計情報を生成AIが分析すると説明されています。

統計データを提供するのはデータスタジアムです。同社はデータ提供のみを担当し、AI機能の企画・開発や解説文の生成には関与していません。

単純な試合速報とは異なり、その場面に合わせてデータを文章化するのが今回のポイントです。

楽天TVでは2026年5月にも、AIを活用して1試合のすべての投球シーンをまとめる「全球ダイジェスト」を開始しており、AI活用を試合後の振り返りからLIVE観戦中へ広げています。

試合映像と選手成績・統計情報から生成AIが解説テキストを作る流れ

LIVE視聴時のみ、テレビには非対応

通常の利用対象者は、「Rakuten パ・リーグ Special」の月額・年額プラン契約者と、楽天モバイルの「Rakuten最強プラン」「Rakuten最強U-NEXT」契約者です。

楽天モバイルの対象契約者は、「Rakuten パ・リーグSpecial for 楽天モバイル」を追加料金0円で利用できます。

利用環境には注意が必要です。

「AI解説者」は試合のLIVE視聴時のみ利用可能で、テレビには対応していません。スマートフォンアプリで利用する場合は、最新版へのアップデートが必要です。

つまり、パ・リーグ Special自体をテレビで視聴できても、AI解説のテキストまでテレビ画面で使えるわけではありません。

9月21日・26日は無料LIVE配信

提供開始に合わせ、楽天TVは「AI解説者」のトライアルキャンペーンも実施します。

無料LIVE配信の対象日は9月21日と26日。それぞれパ・リーグ公式戦3試合、計6試合が対象です。

楽天IDでログインし、対象試合のいずれかをLIVE視聴したうえで9月30日までにアンケートへ回答すると、抽選で10人に期間限定の楽天ポイント1万ポイントが進呈されます。

キャンペーン自体は「Rakuten パ・リーグ Special」の有料契約者や楽天モバイル契約者以外でも参加できます。また、応募条件としてAI解説者の利用は必須ではありません。

通常のAI解説者の利用対象者については、有料契約者などが公式に案内されています。

面白いのは「実況代替」よりデータ補助

今回の機能で注目したいのは、「AIが実況アナウンサーを置き換えるか」よりも、試合中に大量の選手データをどう見せるかという点です。

野球には打率や本塁打数だけでなく、対左右、直近成績、状況別成績など、観戦の材料になる数字が数多くあります。

ただ、視聴者が試合を見ながら必要なデータを毎回自分で検索するのは現実的ではありません。

試合状況に合った数字をAIが選び、短い文章として提示できれば、「なぜ今の打席が注目なのか」「この選手はどんな状態なのか」を理解する補助になります。

スマートフォンやPCで映像とデータを見る、いわばセカンドスクリーン的な観戦体験との相性が良い機能といえそうです。

AIの解説は公式記録ではない

一方、AIが生成した文章を公式の記録として扱うことはできません。

楽天は、生成AIの特性上、不正確または不適切な内容が含まれる可能性があり、正確性や完全性などを保証しないとしています。

生成された解説テキストも、野球観戦を楽しむための参考情報であり、公式記録や公式見解ではありません。

β版では、「人間の解説者にどこまで近づけるか」だけでなく、必要なデータを適切な場面で分かりやすく提示できるかが使い勝手を左右しそうです。

提供開始直後のため、機能そのものに対する比較可能な大規模な定量反応は、現時点では確認できていません。今後、実際の試合で使った視聴者からどのような評価が出るかも注目されます。

参照した一次情報

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