DMM GAMESが、iPhone向けの独自アプリストア「GAMES STORE」を2026年8月31日17時から提供する予定です。
最大の特徴は、AppleのApp Storeを経由せずに対応ゲームをiPhoneへインストールできること。さらに、これまでiPhoneでは提供が難しかったR18版ゲームにも対応します。
「iPhoneでもDMMのR18ゲームが遊べる」という分かりやすい変化の裏で、日本のiPhoneにおけるアプリ流通そのものも変わり始めています。
8月31日17時開始、まずは10タイトル
DMM GAMESを運営するEXNOAは、iOS版「GAMES STORE」を8月31日にリリースすると発表しました。
公式ティザーサイトでは、配信開始を8月31日17時と案内しています。
開始時点で予定されている通常版タイトルは10本です。
- ガールズクリエイション-少女藝術綺譚-
- 恋姫†大戦
- STELLAR IDOL PROJECT
- ティンクルスターナイツ
- テクロノス
- デタリキZ 特別防衛局隊員の日常
- ドットアビス
- 宝石姫 Reincarnation
- マブラヴ ガールズガーデン
- ミストトレインガールズ~霧の世界の車窓から~
DMMは今後も対応タイトルを追加するとしています。
利用にはiOS 26.2以上が必要で、DMMはiOS 26.6以上を推奨しています。古いOSのままではGAMES STORE自体をインストールできない点には注意が必要です。
やはり目を引く「R18版もiPhoneで」
今回の発表で特に注目されているのがR18タイトルへの対応です。
DMMの公式ティザーサイトには通常版とは別に「R18版ラインナップはこちら」という導線が用意されています。
各ゲームからも対応が発表されており、例えば『宝石姫 Reincarnation』公式は、通常版に加えて「宝石姫 Reincarnation~X指定~」もGAMES STOREを通じてiPhoneで遊べるようになると案内しています。
『テクロノス』や『ドットアビス』でも、それぞれ通常版とX版の対応が発表されています。
これまでAndroidではDMM独自ストアからこうしたタイトルを利用できましたが、iPhoneではApp Storeの配信ルールが壁になっていました。
その差が、今回かなり縮まることになります。

なぜ今になって可能になった?
背景にあるのが、2025年12月18日に全面施行された「スマートフォンソフトウェア競争促進法」、いわゆるスマホ法です。
スマホ法は、OSやアプリストアなど一部の巨大プラットフォームに競争を促し、利用者が複数のサービスを選択できる環境を作ることを目的としています。
これを受けてAppleは、日本向けのiOS 26.2から「代替アプリマーケットプレイス」に対応しました。
仕組みを単純化すると、こう変わります。
| 従来 | GAMES STORE開始後 | |
|---|---|---|
| iPhoneへの主なゲーム配信 | App Store | App Store+代替ストア |
| DMM独自ストア | 利用不可 | 利用可能 |
| R18版の配信 | App Storeでは困難 | GAMES STOREで可能 |
| GAMES STOREの必要OS | ― | iOS 26.2以上 |
つまりDMMがAppleのルールを回避したというより、法律とiOS側の制度変更によって「App Storeとは別の正規ルート」が作られ、その仕組みをDMMが使う形です。
App Storeを通さない=Appleがノーチェック、ではない
ここは少し誤解しやすい部分です。
代替アプリマーケットプレイスで配信するアプリも、Appleによる「公証」が必要です。
Appleによると、公証ではマルウェアや重大なセキュリティ上の問題、アプリが説明通りに動作するかなどについて、機械的なチェックと人による確認が行われます。
一方、App Storeで配信するアプリは、公証に加えて通常のApp Reviewを受け、Appleのコンテンツや商取引に関するルールも適用されます。
そのため、
「App Storeを通さない」
=
「Appleが一切関与しない」
ではありません。
正確には「Appleが認めた別のマーケットプレイスから、公証済みアプリを配信できるようになった」と考えるのが近いでしょう。
ネットでは歓迎の一方、「iOS 26.6推奨」に戸惑いも
海外Redditの「r/gachagaming」では、DMMのiOSストア開始を伝える投稿が8月30日確認時点で110票を集めています。
コメントでは、R18ゲームが含まれることへの驚きや、「iPhoneの人気が高い日本では大きなニュース」という反応が見られました。
国内でも、Xでは「これで遊べる」とiOSをアップデートするユーザーがいる一方、DMMの「iOS 26.6以上推奨」という条件を見て戸惑う投稿も確認できます。
はてなブックマークでもITmediaの記事がテクノロジーカテゴリでブックマークされていますが、現時点で一般層まで大規模に話題が広がっているというより、DMMゲームの既存ユーザーを中心に反応が出ている段階です。
「R18解禁」以上に注目したい変化
今回のニュースでは、どうしても「iPhoneでR18ゲーム」という部分が目立ちます。
ただ、みらいアンテナではもう一つの変化にも注目したいところです。
それは、
「iPhoneアプリ=App Storeから入れるもの」という前提が、日本でも崩れ始めたことです。
Androidでは以前からGoogle Play以外のアプリストアやAPK配布が存在していました。一方、iPhoneのアプリ流通は長くApp Store中心でした。
DMM GAMESは既に大規模なゲームプラットフォームとユーザー基盤を持っているため、独自ストアを展開する意味が分かりやすい事業者です。
GAMES STOREが問題なく運用され、ユーザーにも受け入れられれば、他社が独自ストアを検討する際の参考例になる可能性があります。
一方でストアが増えるほど、「どこからアプリを入れるのか」を利用者自身が意識する必要も出てきます。
8月31日のスタートは、DMMのゲームが増えるだけではなく、日本のiPhoneで「App Store以外からアプリを入れる」という行動がどこまで定着するのかを見る興味深い一歩になりそうです。
参照した一次情報
発表元:合同会社EXNOA
資料名:<DMM GAMES>iOS版ストアアプリのリリース日が8月31日に決定!全10タイトルの対応タイトルラインナップも公開
発表日:2026年8月27日
URL:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000006457.000032953.html
発表元:DMM GAMES/宝石姫 Reincarnation公式
資料名:宝石姫 Reincarnation公式ページ(iOS版GAMES STORE対応に関する公式X投稿掲載)
発表日:2026年8月27日
URL:https://games.dmm.com/detail/jeweprire
発表元:Apple
資料名:日本におけるiOSに関する変更
発表日:2025年12月17日
URL:https://developer.apple.com/jp/news/?id=074b3wzz
発表元:公正取引委員会
資料名:「スマートフォンにおいて利用される特定ソフトウェアに係る競争の促進に関する法律」に係る申告フォームの設置について
発表日:2025年12月18日
URL:https://www.jftc.go.jp/houdou/pressrelease/2025/dec/251218_sumaho.html

