『新こち亀』両津役は落合福嗣 主要4人を刷新、ぎゃろっぷ・佐橋俊彦は再参加

4本のアフレコ用マイクと新旧のアニメ制作環境を組み合わせたイメージ アニメ・漫画

2027年に放送されるアニメ『新こちら葛飾区亀有公園前派出所』の新キャストと主要スタッフが、9月5日に正式発表されました。

両津勘吉役は落合福嗣さん、中川圭一役は蒼井翔太さん、秋本麗子役はM・A・Oさん、大原大次郎役は坂本頼光さん。派出所を代表する4人のキャストがそろって交代します。

一方、アニメーション制作は過去の『こち亀』を手掛けたぎゃろっぷ。音楽にも旧TVシリーズに参加していた佐橋俊彦さんが再び名を連ねています。

主要キャストは大きく変えながら、制作面には過去作とのつながりを残す。

今回発表された体制を見ると、『新こち亀』が目指す「あたらしく、懐かしい」という方向性が見えてきます。

両津は落合福嗣 派出所の主要4人を一新

今回発表されたキャストは次の4人です。

キャラクター 2016年版までの主要キャスト 新キャスト
両津勘吉 ラサール石井 落合福嗣
中川圭一 宮本充 蒼井翔太
秋本麗子 森尾由美 M・A・O
大原大次郎 佐山陽規 坂本頼光

最大の変化は、やはり主人公・両津勘吉です。

長年両津を演じてきたラサール石井さんから、落合福嗣さんへ交代します。

落合さんは公式コメントで、子どものころに初めて読んだ漫画が『こち亀』で、アニメにも親しんでいたと説明。オーディションで両津役に決まったことへの喜びを語っています。

中川、麗子、大原部長も含めて派出所の主要4人が一斉に変わるため、旧アニメを見ていた人ほど最初は声の印象が大きく変わりそうです。

公式サイトでは4人のキャラクターボイスを初披露するPVも公開され、新しい派出所メンバーの雰囲気を実際に確認できるようになりました。

キャストは変わっても「ぎゃろっぷ」は続投

『新こち亀』では主要キャスト4人と監督が変わり、ぎゃろっぷと佐橋俊彦が過去作から参加することを示した比較図

声優陣が大きく変わる一方、制作面には昔の『こち亀』から続く名前があります。

代表的なのがアニメーション制作のぎゃろっぷです。

公式サイトでも、30年前のアニメ『こち亀』を手掛けたぎゃろっぷが今回もアニメーション制作を担当すると説明されています。

さらに音楽を担当する佐橋俊彦さんは、1996~2004年のTVシリーズにも米光亮さんとともに音楽担当として参加していました。

新旧を整理すると、

  • 両津・中川・麗子・大原部長 → 新キャスト
  • 監督 → 大地丙太郎が新たに担当
  • アニメーション制作 → ぎゃろっぷ
  • 音楽 → 旧シリーズにも参加した佐橋俊彦

という構成です。

「昔のメンバーをそのまま集めた復活」でも、「過去作との関係を切った完全リニューアル」でもありません。

目立つ部分を更新しながら、作品を作る側には過去作との接点を残しています。

大地丙太郎は旧作からの「復帰監督」ではない

監督を務めるのは大地丙太郎さんです。

ここは誤解しやすいポイントですが、大地さんが旧TVシリーズの監督から復帰するわけではありません。

ADKエモーションズの作品資料では、1996~2004年のTVシリーズの監督として、やすみ哲夫さん、三沢伸さん、高松信司さん、高本宣弘さんが記載されています。

2016年放送の『こちら葛飾区亀有公園前派出所~THE FINAL 両津勘吉最後の日~』では、しぎのあきらさんが監督を担当しました。

大地さんは今回、新たに『こち亀』の監督を務めます。

ただし、新しいスタッフだからといって作品全体を現代風へ置き換える考えでもなさそうです。

大地監督は公式コメントで、現在制作している作品にも昭和テイストの強いギャグが数多く残っていると説明。スタッフ自身も楽しみながら制作しているとしています。

原作者の秋本治さんも、絵は今風に進化しながら、従来のインパクトを持った映像になっているという趣旨のコメントを寄せています。

映像やキャストを2027年の作品として更新しながら、両津の破天荒さや昔ながらのギャグまで消してしまうわけではない――そんな方向性が見えてきます。

神山修一・福嶋幸典ら主要スタッフも発表

9月5日には新キャストだけでなく、制作を担う主要スタッフも発表されました。

  • 監督:大地丙太郎
  • 脚本:神山修一、福嶋幸典
  • キャラクターデザイン・総作画監督:原憲一
  • 総作画監督:Noh gil-bo
  • 音楽:佐橋俊彦
  • 音響監督:たなかかずや
  • 色彩設計:横井正人
  • 撮影監督:斎藤あゆみ
  • 美術監督:平間由香
  • アニメーション制作:ぎゃろっぷ

キャスト4人だけでなく、作品を作る中心メンバーまでかなり具体的になってきました。

新キャスト側のコメントでも、原作や過去のアニメを見ていたという話が複数出ており、長く続いてきた作品を引き継ぐことへの意識がうかがえます。

2027年フジテレビで放送 開始月や話数は未発表

放送について正式に明らかになっているのは、

  • 2027年にフジテレビで放送
  • 各プラットフォームで配信

というところまでです。

2026年9月5日時点では、具体的な放送開始月、曜日、時間帯、話数、配信サービス名などは発表されていません。

旧TVシリーズは1996年から2004年まで放送され、その後もスペシャルアニメが制作されてきました。

ただ、現在のアニメ制作・放送環境は当時とは異なります。今回も長期シリーズになるのか、一定期間のシリーズになるのかはまだ判断できません。

大原部長役の坂本頼光さんも公式コメントで、平成版のように長く続いてほしいという希望を語っていますが、これは本人の期待です。

長期放送が決まったという意味ではない点には注意が必要です。

「新しいのに懐かしい」をどう実現するのか

今回の発表で興味深いのは、『新こち亀』が単純なキャスト変更版ではないことです。

両津を含む派出所の主要4人という、視聴者が最も変化を感じやすい部分は大胆に変えました。

一方で、ぎゃろっぷや佐橋俊彦さんといった過去作との接点を残し、大地監督も昔ながらのギャグを生かす姿勢を示しています。

公式サイトが掲げるのは、「あたらしく、懐かしい『新こち亀』」です。

旧キャストを知る視聴者にとって、新しい声に慣れるまで印象が変わるのは避けられません。

それでも、昔とまったく同じものを再現するのではなく、2027年版の両津たちを作りながら、『こち亀』らしいテンポや下町の空気、破天荒なギャグをどこまで残せるか。

主要キャストが発表されたことで、次の焦点は放送開始時期や追加キャスト、そして実際の本編映像へ移っていきそうです。

参照した一次情報

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