Apple初の折りたたみiPhone「iPhone Duo」が発表された翌日、Samsung Myanmarが意味深な動画を投稿しました。
キャプションは「Welcome to Foldables(折りたたみの世界へようこそ)」。
動画では折りたたみスマホが拍手するように開閉し、最後にはベビーマットや哺乳瓶、赤ちゃんの泣き声が登場します。
AppleやiPhone Duoの名前は出てきません。それでも発表直後というタイミングから、「折りたたみ市場へ来た新入り」を迎える皮肉と受け止められ、大きな反響を集めています。
スマホ3台が「拍手」、中央にはベビーマット
Samsung Myanmarが日本時間9月11日にInstagramへ投稿した動画には、Samsung製とみられる折りたたみスマホが3台登場します。
人の手で次々と端末を閉じる音が重なり、やがて拍手のように聞こえる演出です。
その中央に現れるのが、哺乳瓶やおもちゃが置かれたベビーマット。赤ちゃんの泣き声とともに「Welcome to Foldables」と表示されます。
BuzzFeed Japanによると、動画は記事掲載時点で42万件以上の「いいね」を獲得しました。
「iPhone Duo=赤ちゃん」とSamsungが明言したわけではありません。ただ、Appleが日本時間9月10日に初の折りたたみiPhoneを発表した翌日の投稿だけに、そう連想させる構成になっています。
「Welcome to Foldables」は発表前から始まっていた
ここで興味深いのは、「Welcome to Foldables」という言葉自体はiPhone Duo発表後に突然生まれたものではないことです。
Samsungは9月2日から、ソウル、東京、ロンドンなどで同じ「Welcome to Foldables」を掲げるデジタル屋外広告を順次展開していました。
Samsung公式によると、広告では「Ultra Thin」「The world’s lightest fold」「Built to outlast」という3つのメッセージを掲げ、8世代にわたる折りたたみ端末の技術をアピールしています。
つまり、「Appleが発表したので急きょ『ようこそ』と言い始めた」という単純な構図ではありません。
Appleの発表前から展開していた「Welcome to Foldables」というテーマに、発表翌日のSamsung Myanmarが“赤ちゃん”の演出を重ねた形です。
Galaxy FoldからiPhone Duoまで約7年
この広告が成立する最大の理由は、両社の折りたたみスマホ参入時期の差です。
| 時期 | 出来事 |
|---|---|
| 2019年9月6日 | Samsungが韓国でGalaxy Foldを発売 |
| 2026年9月2日 | Samsungが「Welcome to Foldables」屋外広告を開始 |
| 2026年9月10日 | AppleがiPhone Duoを発表(日本時間) |
| 2026年9月11日 | Samsung Myanmarが“赤ちゃん”動画を投稿(日本時間) |

Samsungは2019年のGalaxy Foldから、2026年のGalaxy Z Fold8世代まで折りたたみ端末を継続してきました。
Samsung自身も現在のGalaxy Zシリーズを8世代目と説明しています。
一方、iPhone DuoはAppleにとって初の折りたたみiPhoneです。
約7年先に参入していたSamsungが「折りたたみの世界へようこそ」と言うからこそ、広告として意味が通じるわけです。
42万いいねでも「Samsung支持」とは限らない
BuzzFeed Japanが確認した時点で、Samsung Myanmarの動画には42万件を超える「いいね」が付いていました。
コメント欄でも、Appleへの皮肉や折りたたみ端末を拍手に見立てた演出に反応する投稿が紹介されています。
ただし、この数字をそのままGalaxyへの支持や購入意向と考えるのは早計です。
SNSでは、製品に興味がなくても面白い広告や競合企業同士のやり取りが拡散されることがあります。
今回分かるのは少なくとも、SamsungがAppleのフォルダブル参入そのものを、自社の7年間をアピールする話題へ変えたという点でしょう。
広告はSamsung、製品の評価はこれから
“先輩”として皮肉を飛ばせるSamsungですが、広告で勝つことと端末市場で勝つことは別です。
iPhone Duoは日本で36万4,800円から。10月16日午後9時から予約注文を受け付け、10月23日に発売されます。
みらいアンテナでは、iPhone DuoとGalaxy Z Fold8、Pixel 11 Pro Foldの価格や重量も比較しました。
Samsungには約7年の折りたたみ端末開発・販売の蓄積があります。
一方、AppleにはiPhone、iPad、Macなどを含むエコシステムがあり、折りたたみ端末への参入はこれが初めてです。
「Welcome to Foldables」という広告は、両社の現在の立ち位置をうまく表した一本でした。
次に注目したいのは、10月23日の発売後。7年先行したSamsungと、後から参入するAppleの違いが、実際の使い勝手や販売でどう表れるかです。
参照した一次情報
- 発表元:Samsung Myanmar
- 資料名:Instagram「Welcome to Foldables」
- 投稿日:2026年9月11日(日本時間)
- 発表元:Samsung Electronics
- 資料名:Samsung Electronics、世界主要都市で「Welcome to Foldables」屋外広告を展開
- 発表日:2026年9月8日
- 発表元:Samsung Electronics
- 資料名:Samsung Galaxy Fold Now Available
- 発表日:2019年9月5日
- 発表元:Apple
- 資料名:Apple、iPhone Duoを発表
- 発表日:2026年9月9日
参照した報道
- 媒体名:BuzzFeed Japan
- 記事名:iPhone Duoに痛烈な皮肉? サムスンの動画が「完璧な広告、完璧なタイミング」と大反響
- 公開日:2026年9月11日
参照したネット反応
- Samsung Myanmar「Welcome to Foldables」Instagram投稿
- BuzzFeed Japan掲載時点で42万件以上の「いいね」
- Appleへの皮肉や「拍手」の演出を面白がる反応が紹介されている

